天然100%の精油が安全とは限らない

精油は人工香料より安全なのか?

安全性の確かではない、安価な香料が出回っていることは、いちアロマセラピストとしては心配です。

しかし、結論から言えば

【自然香料(精油)=身体に良い、身体に優しい】だけじゃないし、
【人工香料=身体に悪い、刺激が強い】というわけでも無いのです。

天然100%ピュアナチュラル

アロマセラピーは自然療法の1つなので、【天然100%】ということを大切にしています。
アロマセラピーで使う精油は、植物(ハーブ)を蒸留や圧搾などの方法で製造されるます。

ハーブ(herb)から取れる精油

ハーブ(herb古フランス語の「草」<erbe>からきています。
料理の世界では葉の部分のみをハーブ、他の部位を「スパイス」と分類するそうそうですが
アロマセラピーは、薬効成分と芳香成分のある葉・根・種・樹脂・樹皮どの部位でも、精油の原料になります。

原料の植物の育て方によって、オーガニック、無農薬、野生種、などと分類されることもあります。

天然だから安心、安全で身体に良い?

ただ、どれだけすばらしい育て方をされた高品質の精油でも、その作用や効果が合わないこと(禁忌)は確実にあります。

天然だから、身体に良い、安心、安全、健康に役立つ。
というのは誤解です。

天然の植物でも、触ったら肌が荒れたり、食べたら体調を崩しすものもありますよね。

精油はまだ十分な調査・研究がされていません

精油は、薬みたいに、薬品工場の様な滅菌スペースや無菌室とかで作られてないことの方が多いです。

研究し尽くされた人工の香料の方が、リスクが明確で、加工した結果アレルギーが起きにくい可能性も高いです。

同じ品種で、学名も一緒でも

同じラベンダーの精油でも、日本産とフランス産って、やっぱりちょっと香りが違うのです。

なんとなく、フランス産は華やかリッチだし、日本産は優しく素朴で、協調性があるというか・・・
他の精油との香りの馴染みが良いの。

香りが違えば、当然、成分にも違いがあります

同じ名前、学名の精油でも、含まれている化学成分にばらつきがあるのです。

一方、人工香料は、成分が一定でバラツキがありません。
その分、安全性などのテストがしやすく、安心して使える場合もあるのです。

人工香料の多くは原材料は植物です

身体に悪い成分を抜いたり、保存が利くよう、変質しやすい成分を抜いたり、香りを良くするために雑味を取る。 手に入りやすい植物から成分を抽出して、ローズなど高価な香りを合成する。

といった加工をしたものも人工香料と言います。

アロマセラピーでは天然香料、天然100%の精油を大切にします。

しかし、香料としては、どちらかが絶対的に優れているというものでもないのです。