アロマで、香りが心に寄り添ってくれる感覚や、香調の移り変わりを楽しむ時間。
アロマセラピストとして、精油は日々の暮らしにも欠かせない存在です。

でも、じつは——
お香も大好きなんです。

トップノートからミドル、そしてベースへと香りが変化する精油とは違って
お香の香りは一定で、穏やかに、しずかにそこにいてくれるような存在。

お香には精油にはない、特別な魅力があります。
それが「けむり」。

本来は目に見えないはずの空気の流れ。
それが、けむりによって、ふわりと可視化される瞬間があります。

まっすぐ空へ昇るもの。
ゆらゆら揺れながら、まるで踊るように曲線を描くもの。
時には渦を巻いたり、突然ふっと方向を変えたり……。

その煙の「線」が描くリズムは、香りとともに視覚にも心地よさを届けてくれるのです。

お香の種類によって、けむりの色や太さ、流れ方までまるで違っていて、見ているだけで癒されることも。

自分の呼吸や動きによって、煙のゆらぎが変わる。
その様子を、ただぼんやり眺めているだけで、いつのまにか心も落ち着いてきます。

香りを楽しむことと、煙を眺めること。
五感のうち、嗅覚と視覚の両方に響いてくる。

お香には、そんな優雅な時間をつくりだす力があるように思います。

サロンではお香のご用意はありませんが、私のお気に入りのお香を紹介できます。
また、精油を使ったアロマトリートメントで、香りに包まれる癒しの時間をお過ごしいただけます。
精油の魅力を全身で感じたいときは、ぜひいらしてくださいね。